将来有望な技術を先取りし、発明群としてまとめて出願した事例
現時点の製品に関するアイディアは種々案出されることが多いですが、将来技術のテーマに関しては提案がなかなか出てこないというケースがあります。このような場合に有効であった事例の一つをご紹介します。
(1) 技術者の方々を4~5人にグループ分けし、発言しやすい環境を作ります。この場合、各グループ毎に事業部の戦略に沿った技術的な方向性を事前に設定することもあります。
(2) 各グループ内で自由にブレーンストーミングします。このとき、当事務所スタッフが各グループに入って誘導し、グループ内の発言内容から発明の種を見出して抽出リストにまとめます。
(3) 抽出リストを見ながら、検討すべきテーマの抜けがないかを全員で確認し、補足し合います。抽出された発明には、事業方針に合致する度合いが高いものから順に優先順位を付けます。
(4) 抽出リストから出願対象になる発明を枠取りし、発案者にその内容を深めて頂きます。それとともに事務所スタッフが先行文献の調査を開始します。その結果を後日持ち寄り、最終的な調整をして出願処理に移ります。また、さらなる検討テーマのディスカッションに移行することもあります。
このようにグループによるブレーンストーミングと適切な誘導により、普段では思いつかないアイディアが多数抽出され、事業の方向性に沿った発明が発掘されていきました。発言し易い自由な雰囲気を作ることが大切であるのは勿論ですが、有効な特許が生まれるように、技術知識、特許知識を背景にして誘導することが必要です。一見突飛に見えるアイディアでも、将来非常に力を発揮する特許になるものがあります。私たちはそれを見逃さないように注意力を全開にして見守っていきます。当事務所では、このような誘導力を重んじており、その力を育んでいるベテランスタッフが何人もおります。
